津田沼の家
構造:木造在来工法 2階建て
場所:千葉県習志野市
竣工:2013年 新築
施工:株式会社吉川工務店
古い住宅街の角地に建つ2階建ての住宅。
道路が東側と北側になるので、冬季の日照確保が課題でした。よって南側の中央に吹き抜けを設け、冬季でも陽の光を建物の奥の方まで採り込めるよう配慮しました。また庇も比較的深くし、夏の日射は出来る限り遮られるよう工夫しています。1階の居間、食堂、ホールがそれぞれ小さく仕切れるよう計画してあり、時間帯によって各部屋の使い方を変えることが出来るようになっています。屋根の形に特徴があり、室内空間にも屋根のうねりがそのまま表現されています。
内装は床にナラ材、壁はドイツ漆喰、天井の一部に針葉樹合板(白いオイル仕上げ)を現しで使いました。断熱にはウールを充填しています。施工精度が高く、調湿効果もあり、また製造過程でのエネルギー消費も抑えられているのでエコに優れた住まいと言えます。
建築工事費 |
2,870万円(税抜き)
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施工床面積 |
129.45㎡(39.16坪)
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構 造 |
木造、在来工法、長期優良住宅、地上2階建て
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内 装 |
床 :無垢フローリング(ナラ)
壁 :ドイツ漆喰仕上げ(浴室はタイル+ヒノキ板)
天井:クロス貼り、2階は針葉樹合板オイル仕上げ
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外 装 |
壁 :左官仕上、一部杉板オイル仕上
屋根:カラーガルバリウム鋼板葺き
断熱ペアガラス
ウール充填断熱
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設 備 |
システムキッチンW=2,400、ハーフユニットバス、洗面化粧台
タンクレス便器、IHクッキングヒーター、エアコン、照明器具全室設置
深夜電力蓄熱式床暖房(居間、食堂、キッチン)
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建て主の声
図面で見ていたものよりも良く出来、想像以上でした。家の中が思っていた以上に明るく、とても使い勝手が良いと思います。湾曲した屋根は建築事例や実際の建物を見た上で採用を決めたのですが、結果的にはS字型の屋根となりました。屋根の形は室内にも現れており、雰囲気がとても気に入っています。無垢の床材(ナラ)とドイツ漆喰の相性がよく、温かみがありその点が気に入っています。断熱性の高い住まいは初めてで、これから冬を迎えるので蓄熱式床暖房の使い勝手も良さそうなので安心しています。夏の工事期間も何度か現場に出入りしましたが、風通しが良いので比較的快適に過ごせたように思います。