リフォーム工事の流れ
1.解体前
新築か大規模リフォームか・・・見積を提出し検討した結果、200万円程度安くできるということでリフォームとしました。
この建物は耐震改修も一緒にすることにしました。
2.調査
設計に先立ち、詳細な調査をしました。
図面があったので柱の位置は分かるのですが、屋根裏がどうなっているかは分かりません。天井裏に入って梁の位置を確認、一緒に柱の位置も屋根裏から再確認します。
結果、どうしても邪魔になる数本の柱を抜き、新たに数本を追加して入れることにしました。
3.解体工事
解体工事は重機でいっぺんにすることができません。大工さんによる手壊しです。再利用する部分があるので丁寧に壊します。
浴室回りの柱はよく傷んでいることがあります。今回も2本ばかり交換しました。
4.基礎の補強
基礎は布基礎でした。地盤は良好なので問題はありませんでしたが、アンカーを打ち込み、簡易ではありますが(予算の関係で)ベタ基礎にしました。
これは床下の環境(湿気対策)を考えたという理由もあります。
5.壁の補強・耐震化
基礎完了後は床下地を組みます。
耐震の筋かいも設置します。基礎アンカーをあまり必要としないよう、偏りなく、しかもあまり強力すぎない耐震壁を配置します。強力な壁には強力なアンカーが必要になるので・・・。
耐震リフォームの際にはそんな考慮も必要です。
6.設備配管と断熱工事
断熱に先立ち、設備配管工事をしました。設備完了後は断熱工事です。
この建物はセルロースファイバー充填断熱をしました。エコ建材で、防音効果が高いです。目の前が公園なので採用しました。
ちなみに、当事務所では外張り断熱が多いです。
7.内装・家具工事
床を張り、内装工事に入ります。
その他、家具工事も進みます。あらかじめ塗装して搬入するものもあります。仕上がりはバッチリです。
8.仕上げ工事
内装はほとんどが左官工事です。壁仕上げの前に塗装工事が入ります。
大黒柱には柿渋を塗ります。何年もかけてだんだん良い色になります。
玄関扉もつきました。
完成写真はこちらから。